フェルメール全点踏破の旅 (集英社新書ヴィジュアル版) (集英社新書ヴィジュアル版)朽木ゆり子 ¥ 1,050 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
フェルメール全点踏破の旅 ... | |
| 2006年9月20日リリース。作品がたった37枚(確実なのは32枚)しかないフェルメールの作品を所蔵する美術館を訪ねて全点踏破するという実に愉しい企画。筆者が多くの文献と美術館に実際行ったときの様子も交えて語っておりとてもなかなか素晴らしい。その絵の持ち主の履歴を『来歴』と言うらしいのだが、そこにも詳しく触れている。 今や、フェルメールは日本で最も人気のある画家のようだ。これはやはりトレイシー・シュヴァリエの書いた小説『真珠の耳飾りの少女』とその映画化でスカーレット・ヨハンソンが演じた主人公の美しさが影響しているように思う。この本でフェルメールの作品全点を観て感じるのは、やはりその表情の神秘性にあるような気がする。昔、サルバドール・ダリの本を読んでいて、フェルメールの絵の秘密が分かれば絵が描けなくなってもかまわない、みたいなことを書いていたのを思い出す。 余談だが、現在、上野の東京都美術館で『フェルメール展(光の天才画家とデルフトの巨匠たち)』が開かれている(2008年8月2日-12月14日)。その展示の中にこの本の冒頭に登場する37枚目のフェルメールの作品、『ヴァージナルの前に... | ||
ルネサンス美術館(全1巻)石鍋真澄 ¥ 9,975 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
ルネサンス美術館(全1巻) | |
| ヨーロッパの各都市が、今世紀になって綺麗に化粧直しにかかっている中で、とりわけ美術ファンにとって嬉しいのは、ローマ、フィレンチェといったイタリアのルネサンス芸術の各都市に点在する美術品の修復作業でしょう。 本書は、この復興作業の現状での結果を反映した見た目にも鮮やかな作品集です。色鮮やかに蘇った芸術作品は見るものを興奮させます。 「本当はこんなに綺麗な色彩だったのか」と、目から鱗がボロボロ落ちます。 腰を据えてじっくり読み・眺める価値が充分にある本で、軽薄な書物が溢れる現在にあっては、この厚さ、この重さ、そしてこの値段、決して高くない買い物であると思います。 | ||
映画論講義蓮實重彦 ¥ 2,730 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
映画論講義 | |
| 本書には蓮實が96年から07年にかけて行った講演など、映画をめぐる34本の「口語的なテクスト」を収めるが、「不特定多数の人々に向って口にされた、多少とも啓蒙的な体裁に収まってはいても、本質的には啓蒙的であることを回避しようとする批評的な構想にもとづく」(p464)と述べられている。この「批評」の意味を知りたい向きは「早稲田文学1」の蓮實インタビューが参考になる。 しかしそのインタビューでより興味深いのは、蓮實の次のような告白だ。批評家なら誰でも、テクストのあらゆる記号を目覚めさせ、収拾がつかなくなる状況を身をもって体験したいと思うだろう。しかしそのような環境に身をさらすことを自分はどこかで避け、「結局は自分の身を維持するようなかたちでしかものを書いてこなかった」(p346)。そしてバルトでさえそこには至れなかったと述べた後、「結局のところ、あらゆる批評家は、ぎりぎりのところまで行った場合の自分を思い描きながら、誰もがその手前で立ち止まり、それより先に足を踏み入れずにいる」(p345)と断じ、その理由を「記号を存在せしめることで主体が非在化されること」(p344)への恐怖に求めてい... | ||
アルフォンス・ミュシャアルフォンスミュシャ ¥ 2,940 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
アルフォンス・ミュシャ | |
| 収録作品数は百を越え、その殆どがカラー。巻末には作品についての解説があり作品をより深く楽しめます。作品チョイスした人間の趣味か、めりはりに欠く感はあったものの、ボリューム、価格ともに買って損は無かった思いました。 資料として購入したのですが、内容としてはすばらしいです。大きさもそれなりで申し分ないです。ただやっぱりモノクロページが多いのは残念ですが。代表的なものでポスター以外の連作も掲載されていますが、一ページに二つずつ載せてあって、ちょっと辛いです。 やっぱり連作でも一枚ずつ大きく見たかったですね。画集というよりカタログに近いかもしれませんね。 あとこのテニスプレイヤーがいったい何者なのかすごく気になるのですが。だれですか?この人のコレクションなんでしょうか。ミュシャ本は生涯の作品をダイジェスト的に扱ったもの(習作やデッサン・装飾品・パステル画・油絵など)と、ミュシャ作品の核をなすポスター画をメインに扱ったものとの2種類に分けられますが、これは後者の方です。 前者の生涯系の本は多数の作品を掲載しているものの、見たい作品を探すのが面倒だし、読み飛ばさなければならない無駄なペー... | ||
謎解き フェルメール (とんぼの本)小林頼子 朽木ゆり子 ¥ 1,365 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
謎解き フェルメール (と... | |
| ほとんどミーハーに美術館の企画展を見に行く前に、入門のつもりで読んだのですが、ずぶの素人の私でも、わかりやすいというか、面白かったです。こういう風に見ていくと、完璧に見えていた絵にも、時期によってはフェルメールの戸惑いとか迷いのようなものも絵の中に垣間見ることができるんですね…。フェルメールの作品とともに フェルメールの住んでいた町や、その時代背景 もちろん、きってはきれぬ関係になってしまった メーヘレンの事も著者であるおふた方が フェルメール初心者な方にもわかりやすく 魅力をまじえながら、解説をしてくださっています。 資料がほとんど残されていない謎の画家 と称されることが多々ありましたが いえいえ、そんなことは。。。 と、当時の画家たちの現在における資料と フェルメールの残した資料との事も書かれています。 。。。東洋のモナリザとも称される 「青いターバンの少女」の絵が、 個人的には小さくて残念。 文字読むの苦手! という方は、ギャラリーフェイクも合わせて御覧になっては いかがでしょうか? 新たな発見もあるかもしれません! フェルメールに... | ||
マグリット (ニューベーシック) (ニュー・ベーシック・アート・シリーズ)マルセルパケ ¥ 1,575 通常3〜5週間以内に発送 ★★★★★ |
マグリット (ニューベーシ... | |
| 伝記も主な作品も全て収録されていますので、マグリットに始めて関心を寄せられた方にとっては詳しい解説書でしょうし、マグリット・ファンにとっては未見の作品の鑑賞にもなります。 価格的にもサイズ的にもハンディですので、気に入っていますが、入手が困難なようで惜しいですね。作品と対峙する美術鑑賞の時間が取れないという時や珍しい画家の作品を鑑賞する場合、美術書、図録、画集の存在はとても助けになります。 30年ほど前に、実際に美術館でマグリットの風変わりな作品の数々を鑑賞して以来、この画家には多大な関心を寄せていますし、出来るだけ多くの作品に触れるようにしています。もっとも日本の美術館に展示される機会を待っていても多くを望めませんので、このような作品集の出版の意味合いは重要だと考えます。 作品的には、46頁の「レディメイドの花束」、49頁の「デカルコマニー」、74頁の「共同発明」、83頁の「解放者」、巻末にある「大家族」等が代表作と言われる作品でしょうし、私の好きな作品です。シャルルロワのパレ・デ・ボザールに飾られたフレスコ画の大作「無知の妖精」にはマグリットの愛したモティーフが勢揃いしてい... | ||
レオナルド・ダ・ヴィンチの手記 上 岩波文庫 青 550-1レオナルドダ・ヴィンチ ¥ 735 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
レオナルド・ダ・ヴィンチの... | |
| いろんなことを考えているなーと感心する。 手記というかメモ帳みたいな感じで断片的につづってるから取っ掛りがよくない。絵画論のためとか明確な目標がないと読破は苦痛に感じるかも。 本の内容をけなす気はさらさらないが、エライ先生が薦める必読書に挙られ易い一冊だけど、決して万人向きの本ではない。 画家レオナルドを知りたければその画を観ればいい。天才レオナルドを知りたければこれらを読むといい。よく天才だの万能の人だなどと言われているがその理由は良く分らない、という方々にお薦めである(かつての私がそうだった)。自らの経験を土台とし、そして思考する。そうした外界への飽くなき探究の態度は、既に与えられた情報に満足しがちな自分には新鮮且つ教訓的だった。この二冊を読むと、自然科学とはこういうものだったのかと教えられる。まず絵画論が目的で購入したのだが(それは上巻に収録されている)、同じ目的の方々には是非とも下巻も読んで欲しい。下巻には水の運動や鳥の飛翔、人体に関する記述等がある。上下共に、みたもの経験したものすべてを書き尽くすという勢いだから自ずとイメージを喚起する記述に溢れている。画家の眼とはかくも激... | ||
レオナルド・ダ・ヴィンチの手記 下 岩波文庫 青 550-2レオナルドダ・ヴィンチ ¥ 798 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
レオナルド・ダ・ヴィンチの... | |
| これを読むとダヴィンチに少し近づけるかも。 | ||
青春ピカソ (新潮文庫)岡本太郎 ¥ 420 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
青春ピカソ (新潮文庫) | |
| 岡本太郎がパブロ・ピカソを唯一尊敬する20世紀の芸術家と考える根拠が書かれている。 岡本によれば、芸術家とは、「もの」をより直接的に再構築(創造)するひとであり、「20世紀の」という形容詞句を冠することができるのは、19世紀のセザンヌのそれ以前の絵画芸術に対する否定に則りながら、そのセザンヌ自体も否定して、弁証法によって、20世紀ならではの回答を提出したからである、という。 上記をピカソ自身の語録から傍証するが、僕は説得力があると思いました。 また、岡本がほかの本で書いている伝統論や芸術論と照らし合わせると、岡本自身がいかにピカソに影響を受けているかがわかります。岡本太郎の目と心を通してピカソのなんたるかを私なりにつかむことができた。ピカソへの挑戦的な賞賛と若き芸術家への鼓舞に満ちたこの書において、ピカソの自身を次々に乗り越えてきた革新の精神に心を動かされるよりも、太郎氏の肉体的な精神、生々しい奔放な思考・筆致に強く心動かされた。解説者が論じているように、この書は『青春ピカソ』であると同時に『青春タロー』であるということ。ピカソと題されていながらも、太郎氏の精神がページを繰る私... | ||
ぼくの哲学アンディウォーホル ¥ 2,415 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
ぼくの哲学 | |
| ウォーホルの考えというのはわかりやすく、簡潔でユーモアがありクールでもある。 一つの物事について何か自分の意見を述べるとき、難しい言葉を使ったり、特に大儀そうにだらだらと語る必要はまったくないのだということに気付く。 それぐらいウォーホルのことばたちは新鮮で、はっとさせるものがある。 現代美術の超有名人、アンディ・ウォーホル(1987年没)の哲学をまとめた本です。数行〜1ページ程度の、短い警句や雑感集なので、軽く読めます。--------------------------------------------------------------東京で1番美しいものはマクドナルド。ストックホルムで1番美しいものはマクドナルド。フィレンツェで1番美しいものはマクドナルド。北京とモスクワはまだ美しいものがない。(p.99)--------------------------------------------------------------(注:当時はまだ中国にもソ連にもマクドナルドがなかった)もう1つ、行きますか。---------------------------------... | ||
魔獣の鋼鉄黙示録――ヘビーメタル全史イアン・クライスト ¥ 3,360 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
魔獣の鋼鉄黙示録――ヘビー... | |
| 私はガンズを少々、メタリカをちょっと、メイデンやプリーストも聞いたけど、ジャーマンも本当は嫌いじゃないって具合のつまみ食い的なメタルファンだったのですが(日本人にはこういうタイプは多いのでは?)、この本を読むと途端に、当時聞いたバンドの名前、実は聞いたことないバンドの名前などが、だだっと樹形図のように頭の中に展開されるようで、「ああ、そうだったのか」と膝を打つ思いがした。 当時突然CDケースに貼られるようになった、あのいまいましい白黒の検閲シールのことや、90年代前半にふいにメタルが収縮した後に何が起こっていたのかまで(好きだったメイデン、プリースト、スキッズではボーカルが抜け、ガンズはボーカルだけになったので、その後は聞かなくなっていました)、知らないこともたくさんあった。 この本に出てくる曲を片っ端からCD屋さんやiTunesでオトナ買いしてiPodに入れて聞くようになった今日この頃。いや、600ページなんてあっという間。マジで青春の汗臭さと愚直さを思い出させる一冊です! | ||
すぐに役立つ被写体別画面構成 (玄光社MOOK)¥ 1,890 通常24時間以内に発送 |
すぐに役立つ被写体別画面構... | |
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この絵、誰の絵? 100の名作で西洋・日本美術入門佐藤晃子 ¥ 2,310 通常24時間以内に発送 |
この絵、誰の絵? 100の... | |
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脳は美をいかに感じるか―ピカソやモネが見た世界セミールゼキ ¥ 3,675 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
脳は美をいかに感じるか―ピ... | |
| 視覚脳と美が実は等価である、というような議論は、感覚的には共感されるものだ。 しかしながら、本書をもってしても −Zeki自身は答えを持っているのかもしれないが− 結局 、ならばヒトの脳はなぜ美が世界に存在することを知って発生したのか? ということは解らなかった。 翻訳が生硬なのか原文がくどいのか? 読み進めるのはかなり苦労する。 特に解剖学的、生理学的事実の文献上の基本的叙述を引用するところでたどたどしさが拭えない。 記述が重複する箇所、迂回する箇所が目立つ。 失礼を承知で書けば、おそらく大脳生理学者である著者が自明としていることが、 知らない人々(訳者グループ、全ていわゆる文系の心理学畑の人々と思われる)にとっては自明ではないからだと思う。脳科学と美学の融合を試みる画期的な書。 全編カラーで、訳もこなれており読みやすい。 脳科学的には、「ものを見る」というのがどのような活動なのかが分析されている。 これまでの「目でものを見て、脳で情報処理する」という考えを否定し、「ものは脳で見ている」と主張する。 そして脳の各部位によって、色、傾き、動きなどに固有に反応する。 しかし、... | ||
ポーズ・ファイル〈8〉―上下からのアングルポーズ1800¥ 2,940 通常24時間以内に発送 ★★ |
ポーズ・ファイル〈8〉―上... | |
| 女性のポーズ集。基本的には上下の視点から見た図が多い。だが、ほとんどのポーズが今、何をしている図なのか解り辛くこれが必要となる場面もあるのだろうが、全体的にマニアックなポーズ集という印象。斜め上下からの視点が多めなので、真上下からの視点も増やして欲しかった。 | ||
ばらばら(CD付)星野源 平野太呂 ¥ 2,940 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
ばらばら(CD付) | |
| 写真家は自分の撮りたいものを撮り 歌い手は自分の歌いたい言葉を歌う。 何か文字通り「ばらばら」だなと思って ちょっとおかしくなってしまう。 でも音楽を耳にしながら写真を眺めていると どちらか片方だけでは得られないような 感情が芽生える。 お互い違う方を向いていたのに 不思議なもんだなあ。 これを絆と呼ぶんだろうか。 写真と歌、そのどちらもとても優しい。 そこが共通するところかなって思う。かなりいです!SAKEROCKでも役者でもない星野くんの魅力満載☆どんなシチュエーションにもピタッとくるような弾き語りがステキ。優しくて哀愁のある歌声や時折ハッとするような歌詞がまた良い☆太呂さんの脱力感のある写真も合ってます。星野くんファンは絶対買いですよ! | ||
アルフォンス・ミュシャ作品集島田紀夫 ¥ 3,000 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
アルフォンス・ミュシャ作品集 | |
| アルフォンス・ミュシャの作品はいつ見てもその美しさには感心します。伝説の女優サラ・ベルナールのポスターを始め、アール・ヌーヴォー様式の相当数の作品が掲載されていますのでミュシャ・ファンには見逃せないものだと思います。 図書というものは、サイズや色彩の再現において、実物と若干相違がありますので、それを考慮しながら見ないといけませんが、いつでも鑑賞できるという点で意義のあるものです。 19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した頃のミュシャの素晴らしさは万人が認めるところですが、50才を越えてからのミュシャについても関心があります。 パリで成功を収めたミュシャは祖国チェコ(当時はオーストリア=ハンガリー帝国領)にもどります。祖国の独立に立会い、作風も大きく変り代表作「スラブ叙事詩」を制作し、名前もチェコ人画家のアルフォンス・ムハとして生きていきました。パリでの名声と冨よりも自分の祖国建国への貢献を目指した生き方はミュシャのパリ時代とは違った一面を確認しました。 1939年に、ナチス・ドイツが侵攻して、折角独立したチェコスロヴァキア共和国は解体させられ、その年に、ミュシャは亡くなりました... | ||
美術手帖 2008年 07月号 [雑誌]¥ 1,600 通常24時間以内に発送 |
美術手帖 2008年 07... | |
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百頭女 (河出文庫)マックスエルンスト ¥ 1,008 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
百頭女 (河出文庫) | |
| いろいろ褒めてあるので買って見たところ意味が判らない。どういうことかと言うと、絵と文章のつながりが判らない(実は出鱈目で意味など初めから無いのでは、、、)とにかく正常な精神状態では理解出来ない。「はまった!」それが現物を見た正直な感想である。眠る前に、静かな部屋で、暗闇の中で細い電灯を照らして、見たいのはこんな本だ。 とびきり素敵な悪夢が見られそうな、奇異な絵たち。その絵に合ってしているのか否かさっぱり分からないコラージュされた言葉たち。 怖いような気もする。とても滑稽な気もする。つまらない気もする。気持ち悪い気もする。 でも、見れば見るほど引き込まれる。 人間の頭は、これほど奇妙奇天烈なことを考えられるんだ、と嬉しくなる。 やはり、面白い。 一気に読める類の本ではない。また、順番どおり前から読む本でもない。 思い出したときにでも、数ページを、気の向くままにめくるだけでよい。 それだけで、日常の雑多な生活とは完全に断絶された世界が垣間見れる。澁澤龍彦の「幻想の画廊から」で知って以来、見てみたいと思っていましたが、お手頃価格の文庫で出版されるのは嬉しい限りです。 縮小されても何ら... | ||
もっと知りたいピカソ 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)松田健児 大高保二郎 ¥ 1,680 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
もっと知りたいピカソ 生涯... | |
| タイトル通りに、時代順にピカソの人生と作品を追った本。 専門書みたいに難しくなく、簡潔だけれど詳細。 作品解説の他に、ピカソを取り巻く事柄や鑑賞ポイントが。ピカソを取り巻く事柄を知ることで、彼の人生・思想・感性・美意識...が彼の作品に投影されていると感じられ、作品をより深く味わえます。鑑賞ポイントでは、作品をどう観たら良いのか分からない鑑賞者に作品を観る為のヒントを与えてくれます。ピカソ初心者は専門書を読む前にこの本から。 ピカソは意外にもデッサンが巧く、アカデミズムな技法を使いこなしていたからこそ、逆にキュビスムやシュルレアリスムなどで大胆な冒険をした抽象画で第一人者になったのだ。 子供のお絵かきのように感覚の赴くままに天真爛漫に描いていると思われがちだが、実は緻密な計算で理論的に描いているんですね。 ピカソの作品を観ていると、苦悩・孤独・絶望・憂鬱が伝わってくる。 作品の幅も広い。 本当は★★★★★にしたいが、ピカソを取り巻く人間関係がきちんと整理されているとは思えず分かり難く混乱してしまうので、★★★★。 | ||